Block Science
Celtra Duo(ZLS)の、臨床応用における使用方法をご紹介します。
ファーネスのプログラミングは不要
研磨のみか、焼成して強度を高めるか。2つのオプションから選べるという、これまでにない非常にユニークな高強度ガラスセラミックブロックです"
Celtra Duoは、非常に幅広い臨床適応症をカバーしています。迅速に作業できるため時間が短縮され、効率を高めることが可能です"
Celtra Duo(ZLS)の、臨床応用における使用方法をご紹介します。
Celtra Duo (ZLS) はガラス含有率が高いため、優れた光学特性と機械的特性を持つだけでなく、焼成時に自己修復を行うことができます。
焼成サイクル中、ガラス転移温度に達すると、ガラスセラミックは高粘度の「液体」に変わりますが、修復物の形状を崩すほどの粘度ではありません。むしろ、粘性のあるガラスが、ミリング工程で生じた傷を埋めてくれます。焼成後、自己修復の段階を経て、室温まで冷却されると、元の高強度に戻ります。
支台歯形成
Celtra Duo(ZLS)の支台歯形成要件は、他のオールセラミック修復物と同様です。形成は、1.5mm~2mmの咬合面の削除と1mm以上の軸方向の削除が必要になります。
Celtra Duo(ZLS)は、エッジの安定性に優れているため、チッピングに強く、耐久性のあるマージンを持つ修復物が得られます。 試験では、標準化されたコーピングを端部で切り戻して壁厚200μmまで削って、エッジの安定性を調べます。
この結果は、そのことを物語っています。
Celtra Duo(ZLS)は、長期の咀嚼シミュレーションにおいても高い強度を維持しています。6,000回の熱サイクル(41°F~131°F)と、70ニュートンの力で120万回の咀嚼サイクルを行った後でも、Celtra Duo(ZLS)は強度の低下が見られませんでした。
粒子径500~700μmのCeltra Duo(ZLS)独自の珪酸リチウム晶石組成により、天然の歯のエナメル質のような乳白色を実現し、口腔内を自然でリアルな色調を再現します。
Celtra DUO (ZLS)の高い光伝導性とシェード適応性は、残存する天然歯と顕著な乳白色との組み合わせにより、望ましいカメレオン効果を生み出します。 例えば、インレーでは、修復物がどこで終わり、どこから天然歯が始まるのか、同様に、フルカントゥアクラウンは、隣の天然歯の間では事実上見分けることができないでしょう。
焼成した修復物は、370MPaの強度。
デンツプライシロナの CEREC SpeedFireは、1つの装置でシンタリングとグレージングを行えるコンパクトなファーネスです。最大加熱速度は毎分300℃に達し、予熱やアイドリングが必要ありません。IH技術により、均一な温度が得られます。CEREC SpeedFireは、コンパクトなサイズのためさまざまな診療所にフィットします。
1.ステインとグレーズの素材を塗る前に、修復物からすべての汚れと油分を取り除きます。
2.分離が見られる場合は、瓶に清潔なへらを入れて完全に混ぜます。
3.必要な量のDSユニバーサルステイン オーバーグレーズを瓶からトレイに移します。
4.異なる濃度が必要な場合は、DSステイン&グレーズリキッドで材料を希釈して濃度を調整します。
5.ステインブラシを使用して、クラウン表面全体に一層塗布します。ステイン材 を厚すぎたり薄すぎたりしないように注意してください。 薄い層はマットな仕上がりになります。 厚い層は、ステイン材の溜まりを引き起こす可能性があります。
6.カスタマイズが必要な場合は、デンティン色、インサイザル色をそれぞれ塗布し、トレイに配置します。
7.必要に応じて希釈し、クラウンに塗布します。ステインを塗布する前に、修復物からすべての汚れと油分を取り除きます。
8. 焼成パッドの上に直接クラウンを置き、指示に従って焼成します。
9. 焼成後、グレーズ材の濃度が薄すぎると、修復物が艶不足になることがあります。そのような場合は、Celtra Duo(ZLS)のオーバーグレーズをブラシでクラウンの表面全体に薄く塗ります。オーバーグレージズを塗布した後、Celtra Duo(ZLS)の焼成スケジュールに従って焼成を行います。